歴史

南宮大社の歴史を知る

はじまり

Prologue

南宮大社は古く神話の時代、伊耶那美命(いざなみのみこと)が火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)をお生みになられた際にお生まれになられた鉄鉱・鉱山を司る金山彦大神を主祭神として、相殿神に彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、見野命(みののみこと)をお祀りしております。
お生まれになられた姿が、流鉄に似ていたことから鉄鉱・鉱山にまつわる神として人々の崇敬を集めるようになったといわれており、現在でも南宮大社は金属の総本宮として全国の金属業・鉄鉱業・鍛冶の皆さまから厚い信仰を集めております。

南宮大社にまつわるキーワード

Symbol / Keyword

徳川家光鉄鉱・鉱山の神金山大祭
美濃国一宮金山彦大神
金の神石輪橋重要文化財

現在に至るまで

History

当社に伝わるところによりますと、金山彦大神(かなやまひこのかみ)は初代神武天皇東征の際、八咫烏(やたがらす)を輔けて(たすけて)大いにお力を顕わし不破郡府中の地にお祀りされることとなりました。 後に第十代崇神天皇の御代に現在の地に鎮座なされます。古くは「仲山金山彦神社」と称されましたが、国府から南方に位置するため南宮大社と云われる様になったと伝えられております。
現在の建物は、慶長五年(1600)の関ヶ原合戦の兵火によって焼失したものを、寛永十九年(1642)、春日の局の願いにより 三代将軍徳川家光公が再建したものです。歴代将軍より崇敬され、地元、また遠方からも長く愛されております。

御神木「白玉椿」

White-Flowered Camellia

白く美しい椿が当社の御神木である「白玉椿」。もとより椿という花は、めでたい常盤木(ときわぎ)として珍重されてきました。古くは宮中で豊明節会が行われるたび、巫女が御神木の椿の枝をもって京都御所に赴き、節会の庭で美しくこれを舞い納め、献上したと伝えています。

白玉椿はその美しさから数々の歌にも詠まれております。

美濃山の 白玉椿いつよりか 豊のあかりに 会いはじめけむ