南宮大社の朱塗りの本殿は伊吹山の四季と融合し、
美しく浮かび上がります
南宮大社は鮮やかな朱塗りが特徴的で、和様と唐様を混用した独特の様式であることから南宮造と呼ばれています。
社殿の軒回りはすべて刳抜蟇股(くりぬきかえるまた)という装飾が施されており、境内の高舞殿の蟇股には十二支が彫り込まれています。
楼門の表には左大臣・右大臣、裏には狛犬がそれぞれ門番として参拝の人々を見守っています。
また境内を上から望むと、楼門から本殿までが真っ直ぐに並ぶつくりとなっており楼門から日の出を見ることもできます。中心に配置されている高舞殿では、祭事の際に舞や金山大祭での鍛錬式が行われる神聖な場である。本殿奥には、七王子社の横にご神木である白玉椿が植えられています。
開門時間
冬期(10月15日~4月15日) 午前6時~午後5時30分
夏期(4月16日~10月14日) 午前5時~午後6時
樹下社★
祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)
大国主命(おおくにぬしのかみ)の別名。
出雲大社・大神神社の祭神であり、日本国を創った神とされている。
高山社★
祭神:木花開耶姫命・瓊瓊杵尊(このはなさくやひめのみこと・ににぎのみこと)
花のように美しい女神と天照大神の孫にあたられる神のご夫婦。安産、子育ての神として信仰されている。
隼人社★
祭神:火須勢理命(ほすせりのみこと)
本殿に祀られる彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の兄神。
高山社に祀られる夫婦の子であり、火中で生まれたためホスセリと名付けられた。
南大神社★
祭神:火明命(ほあかりのみこと)
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の兄神。
名前から分かるように、太陽光や熱の神様である。また、稲に関係のある名前でもあるため、農業神としても信仰されている。
七王子社★
祭神:大山祇神・中山祇神・麓山祇神・志芸・山祇神・正勝山祇神・高龗神・闇龗神
山の神。複数の神が祀られているが、それぞれ山に関わる物や場所が神格化されている。加具土命の死んだ身体の部分からそれぞれ生まれているという。
荒魂社
祭神:金山彦大神の荒御魂
金山彦大神の活動的な面の魂を祀る。
荒魂(あらみたま)と和魂(にぎみたま)という神道における概念。荒魂は新たな事象を生み出すエネルギーを持つといわれる。
伊勢両宮社
祭神:天照大神・豊受大神(あまてらすおおみかみ・とようけのおおかみ)
伊勢の神宮、内宮・外宮の御祭神。
太陽神としての一面を持つが、祭祀の神ともいわれる。豊受大神は、食物・穀物の神である。
東照宮
祭神:徳川家康公
徳川家康公を神格化した東照大権現が祀られている。各地の大名が建立し、全国に500社以上の東照宮が造られている。
御霊社
祭神:御英霊の御霊
関ケ原の合戦にて戦死された方々の魂を祀っている。毛利輝元を総大将とした西軍と徳川家康を総大将とした東軍の戦。
湖千海社
祭神:豊玉彦命(とよたまひこのみこと)
潮の満ち引き、水辺の神様。
ワダツミともいわれ、海の神とされている。伊邪那岐命が黄泉から帰り禊をしたときに生まれた神。
落合社
祭神:素戔嗚尊(すさのおのみこと)
天照大神の弟神。出雲に降り立った素戔嗚尊が八岐大蛇(やまたのおろち)への生贄にされそうだったクシナダヒメを救い、八岐大蛇の尾から出た剣を天照御大神に献上した。
数立社
祭神:猿田彦神(さるたひこのかみ)
天孫降臨(てんそんこうりん)の際、邇邇藝命(ににぎのみこと)を道案内をした神。神話によると、現在の天狗のような風貌だったという。
南宮稲荷神社
祭神:保食神(うけもちのかみ)
天照大神の命により保食神を見に行った月読命だが、もてなしに怒り斬ってしまった。しかし保食神の屍から数々の食べ物がうまれ、民が生きていくための糧とした。
石輪橋
造営時期は社殿と同じく寛永十九年。楼門前にある橋は、2つあるうちのひとつ「石輪橋」が大きなそり橋型。これは神様の通る「正中」という、人が中心を通ることができないよう、大きくそった形をしている。